【本日の教育&保育】園児と遊ぶことは園児の発達を助長するもの

やあ、一日の保育教諭と園児とのかかわりをじっくり観察すると、とっても勉強になることばかりです。

現代の母親は「遊ばせ上手だけど、遊び下手」と言われる方がいます。どういう意味でしょうか?

子どもに与え、遊ばせておけるようなグッズが豊富にあるため機嫌よく遊ばせておくことができます。

でも、一緒に子どもと遊ぶことは苦手なお母さんが増えているという指摘があります。

「遊ばせておく」ことは、親が子どもの能力の土台を育む大切な機会を放棄してしまっていることにもなりかねないと続きます。

厳しい話ですね。

0歳から3歳は、特に、子どもの意欲や関心を育て、好奇心や探究心を育むのにとっても大切な時期です。

グッズで遊ばせるのと母親と遊ぶのとでは、子どもの発達形成上、大きな違いを生むと言われます。

下の写真はそんなヒントになりそうです。

後ろでそっと一緒に見てあげるだけ。

そばで、うまくいった喜びをたたえるだけ。

台を重ねてのぞき込む子どもの興味関心を共有するだけ。だっこして一緒にスリルを味わうだけ。

母親も、似たこと・同じことをできそう。

保育教諭は「遊ばしておく」ことはしません。「一緒に遊ぶ」ことによって、思考力、判断力、創造力、記憶力などの潜在能力をバランスよく発揮させています。

「愛着と信頼」を少しでも意識することが大事です。

赤ちゃんが誕生したことを心から幸せに感じられること。

子どもが少しずつ成長しているありのままの姿を受け入れられること。

子どもを通じて、親として、人としての人間成長していくこと。

乳幼児期に無条件に受け入れられ、愛されることをたくさん経験させましょう。

こども園にお子さんを登園させても、「預けっ放し」「子育て放棄」してはいけません。保育教諭とともに、お子様の自立のためにベストを尽くしましょう。親の役割を忘れませんようにどうぞお願いいいたします。

最後にもう2枚。

そろりそろり、太鼓橋を渡ろうとするお友達を、みんなで、じっと見守る先生、仲間、年上も年下も、この時間、人間としてのいろんなことを学ぶことができたと思いました。

2021年3月1日 | カテゴリー : 園長ブログ | 投稿者 : こども園めまんべつ管理者

【本日の教育&保育】朝の体操は年長のこどもたちで、未満も‥‥!

遊戯室でひまわりとたんぽぽの子たちが朝の体操をしていました。事務室から見えるのですぐに分かりました。

でも、人数が足りません。どこに行ったのか探しに出かけました。

いました。未満の「ひよこ」の部屋にいました。未満の子がたくさんいました。

年長の数名の子たちが前に出て、未満の子が見様見真似で朝の体操をしていました。年上から年下への伝授でしょうか。すごい光景です。

そして、他の部屋では何をしているのかな?

同じように、何人かの5歳児が前に出て、朝の体操のお手本のようなことをして、3歳児に見せていました。

3歳児の子たちが、大人に見えてしまいました。今まで一番年下だった3歳児が大きく見えました。4歳児は?

やはり同じように5歳児の子たちが数人前でお手本をしていました。

未満の子たちも、朝の体操をしていました。

まわりで一緒に体操をしていた先生から「できたでしょう。すごいね。」のようなあたたかい言葉が、私の耳に聞こえました。

きっと、何回か同じことを続けてきたんですね。だから、少しずつ体操ができてきたんでしょう。

もちろん、5歳の子たちのようにはできません。でも、「できるようになった喜び」は、先生たちの言葉によって、5歳にも、未満の子たちにもうれしい言葉であったはずです。

私もうれしかったです。

2021年2月26日 | カテゴリー : 園長ブログ | 投稿者 : こども園めまんべつ管理者

【本日の教育&保育】自分のやりたいことをできる時間

自分のやりたいことができる時間がないと、園児はいつも先生の考えた通りの行動を取るとも限りません。

これはこれで大事な場合もあります。

しかし、先生の話したことであっても、最終的には子ども自ら主体的に行動する芽を育てることを大事にしたいものです。

だから、1人で過ごしても自由です。絵本に集中している一人の子です。

やりたいことをやって、その満足感を他人に伝えて、気持ちを分かってくれる一人の友達がいるだけでも良いのです。保育教諭の出番です。

かくれんぼをしている二人の子です。

園内の安全な場所なら、どこでも、遊びに使ってよいです。

戸の換気用すだれから、向こうをのぞき込んでいます。びっくりさせたいのかな?

先生のそばで、何かあったら先生に相談。話を聞いてくれる人がそばにいると安心できます。先生は、しっかりと子どもの気持ちを受け止めています。すぐ近くにいる子が、その会話を聞いています。さあ、こんな時、保育教諭の出番です。

柱に食らいつく子を発見。これは、かなりの筋力がいります。手と足を使ってぶら下がりです。柱も遊び道具になります。

はい、こちらは先生が見守っています。未満です。ぶら下がりです。一歳でこんなことできるんですね。

0歳児の子どもたちも、走ったり、転がったり、いっぱい動きました。一足先にお部屋に戻ります。

お遊戯室は大人気です。未満と入れ替わり、年少と年長の大集団が異年齢交流をしに、遊戯室に入りました。

1人で遊んだり、数人と遊んだり、先生と遊んだり、大集団で遊んだり、異年齢と遊んだり。

こんなふうに、いろいろな人数・年齢・場所で遊ぶことも、こども園の特色です。

2021年2月25日 | カテゴリー : 園長ブログ | 投稿者 : こども園めまんべつ管理者

【本日の教育&保育】自分のやりたいことができること

一歳でも二歳でも、自分のやりたいことがあります。生理的な欲求もあるけど、知的な欲求も芽生えてきます。

年上のお兄さんが来たよ。

みんな集まってきます。自分以外の人に興味があるんですね。何事も興味関心から始まります。

三歳児。みんなで輪になって作品の発表会を見せ合っていました。聞いていて、「どうぶつ」を作ったんだと分かりました。考える、作る、見せる、話す、聞く。五感を使っています。

四歳児、自分で考える時間が多くなってきます。細かい手作業も可能となります。

こども園で、自分がやりたいことや、やりたかったことの、一つでも二つでも多くできたならば、こども園という建物は、自分のしたかったことを実現できる場であると認識していくはずです。

その時、先生や友達から、認められたり、褒められたり、大切にされたりすると、子どもたちには、自分の存在に気づき、心の中に「自信」や「自己肯定感」が育つはずです。

廊下にはたくさんの子どもたちの制作した作品が並んでいます。

私は、すべての作品が「よい」と思っています。すべてがその子にとっての表現されたものであり、どれも否定できません。なぜなら、その子だけの世界だからです。

点数はありません。評価もありません。

どれもこれもその子の「力作」です。力作に評価はいりません。点も無しです。

廊下に飾られたたくさんの個々の作品は、みんなで制作した「大きな絵」であり、個々が頑張って制作した「大きな作品」の一つだと思うんです。

そんなふうに鑑賞(観る)してほしいです。

どうですか?作品展をしているように見えませんか。

同じように見えても、よーく見ると、ひとりひとりの作品のどこかが、何かが違うんです。

2021年2月22日 | カテゴリー : 園長ブログ | 投稿者 : こども園めまんべつ管理者