管内こども園の保育教諭が集まり本園で研修会を行いました。
訓子府,ひがしもこと,滝上から8名の先生方にお越しいただきました。
午前中は,保育公開として園庭での水遊びや砂遊びを参観していただき,午後からは研究協議を行いました。
今年度は,研究主題を「遊びを通して,友達とつながり合う姿を求めて」と設定しました。
遊びを通して子どもたちがつながりを感じるための保育教諭の援助のあり方や環境構成の工夫を追究していこうと考えています。
研究協議①では,本日の保育について,そのねらい,評価の観点について振り返りを行いました。
一つの遊びから好きな遊びへひろがったり,異年齢の関り,自分のやりたいことをしっかり考えて参加する,楽しく遊ぶための工夫を考えていた等の反省が出ていました。
研究協議②では,3つのグループに分かれてワークショップ形式で協議を行いました。子どもの活動場面を「つながる」ことをテーマにいろいろな意見が出されました。
最後にまとめとして訓子府町認定こども園教務主査,北海道幼児教育相談員であられます矢口真美さんにご指導ご助言をいただきました。
①つなげるために道具を活用する。②発達段階に応じた遊びや学びを保障する。③ひとつの遊びから次の行動が生まれ,それがつながっていく。
④研修は大変だけど,あきらめが肝心,すべては子どものために等々,多岐にわたって示唆に富んだ助言でした。一つでも多く本園の研修に活かしていければと思います。
参加された他園の先生方にも貴重な意見をいただきました。ありがとうございました。

今年度から月に1回行われる職員会議の中で10分ほどKYTに取り組んでいます。
KYTは『危険予測訓練』のことです。
危険を想像する目を養うことが狙いです。多くの企業が取り組んでいる危機管理における研修の1つです。
KYTシートに予想される危険をできるだけ多く出してもらい,重大事故につながるものを2つに絞って,自分ならどうするか,チームとして注意すること,どう行動するかをまとめます。
職員会議の前の週に各学年で話し合ってもらい,職員会議で各学年ごとに発表をします。
会議で話し合った内容は参加できなかった職員にもシートをデータ化してどんな内容だったのか回覧できるようにもしています。





今年度第1回目の園内研修,顔合わせです。
今年度は同僚性を発揮する職場づくりがテーマです。
同僚性は,子どもの育ちを支えるための話し合い,助け合い,協力,学び合いを意味します。
研究主題は『遊びを通して,友だちとつながり合う姿を求めて』です。
主題を達成するために保育教諭がどのような工夫に取り組み,どのような声かけをしていくのかを探っていきます。
ちなみに,主題のキーワードを「遊び」と「つながり」と考え,次のようにおさえています。
◇遊び・・・・・生活そのもの,できないことができるようになる,自分の居場所がある,体験を再現する
◇つながる・・・自分を見つめなおす,友だちを受け入れる,相手に届く言葉で伝える,共通のイメージを持続ずる
☆同僚性を育む研修『回転式 いない いない ばあっ!』(下の画像)

今年度最後の園内委員会を教育委員会の硯 邦子相談員をお招きして行いました。
内容は年度末のまとめ,次年度に向けた方向性について協議しました。
こども園にはいろいろな特性をおもちのお子さんが通園しています。
我々は個別に支援を行う際,そのようなお子さんの特性を理解し,その方向性を明示する必要があります。
一般的に集団場面で大きな困難を抱える子どもたちとは,どういうお子さんでしょうか?
・コミュニケーションにおいて場面緘黙になる(ある場所になるとしゃべれなくなる),
・ある物に固執する強いこだわりがある(切り換えが難しい),
・注意欠如や多動性がみられる(落ち着きがない),
・ルーティンがないと動けない(マニュアルがずれると力が発揮できない),
今日は,担任からクラスで困難を抱えていそうなお子さんについて1年間で成長したところ,次の課題について発表してもらい,
在園児の引き継ぎを中心に,卒・入園を控える園児について職員一人ひとりに心積もりをしてもらいました。
先生方の声を拾うと,「友だちと一緒に遊びたい気持ちはあるが,一方通行なことが多い」

「伝わらないとイライラして保育教諭にあたってしまうことがある」「静かにする場面でも話が止まらない。動きも止まらない」
「耳をふさぎ,目をつむり大きな声を出す」「少しずつ集団の指示でも理解し行動することができるようになってきた」
「イラストを見ながら,自分で行うことができるようになった」「言葉が足りずに友だちとトラブルになる」「聞いても適切な返答がない」
その子の行動には必ず理由があります。上記に示した困り感には,その土台となる特性があることが科学的根拠により証明されています。
その件については別の機会とします。
このような特性を持つお子さんは,増加傾向にあります。我々は正しい知識で実効性のある手立ちを確立して対処していくことが緊要です。