第5回園内委員会(2月20日)

今年度最後の園内委員会を教育委員会の硯 邦子相談員をお招きして行いました。

内容は年度末のまとめ,次年度に向けた方向性について協議しました。

こども園にはいろいろな特性をおもちのお子さんが通園しています。

我々は個別に支援を行う際,そのようなお子さんの特性を理解し,その方向性を明示する必要があります。

一般的に集団場面で大きな困難を抱える子どもたちとは,どういうお子さんでしょうか?

・コミュニケーションにおいて場面緘黙になる(ある場所になるとしゃべれなくなる),

・ある物に固執する強いこだわりがある(切り換えが難しい),

・注意欠如や多動性がみられる(落ち着きがない),

・ルーティンがないと動けない(マニュアルがずれると力が発揮できない),

今日は,担任からクラスで困難を抱えていそうなお子さんについて1年間で成長したところ,次の課題について発表してもらい,

在園児の引き継ぎを中心に,卒・入園を控える園児について職員一人ひとりに心積もりをしてもらいました。

先生方の声を拾うと,「友だちと一緒に遊びたい気持ちはあるが,一方通行なことが多い」

「伝わらないとイライラして保育教諭にあたってしまうことがある」「静かにする場面でも話が止まらない。動きも止まらない」

「耳をふさぎ,目をつむり大きな声を出す」「少しずつ集団の指示でも理解し行動することができるようになってきた」

「イラストを見ながら,自分で行うことができるようになった」「言葉が足りずに友だちとトラブルになる」「聞いても適切な返答がない」

 

その子の行動には必ず理由があります。上記に示した困り感には,その土台となる特性があることが科学的根拠により証明されています。

その件については別の機会とします。

このような特性を持つお子さんは,増加傾向にあります。我々は正しい知識で実効性のある手立ちを確立して対処していくことが緊要です。